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               築地市場や魚と流通に関する話題

養殖鮭鱒相場底打ちか?
平成13年2月1日


 
最近の鮭鱒相場、特にチリギン、トラウト、アラスカ紅など輸入鮭鱒については極端な安値基調で推移していました。銀、トラウト、紅など魚種に拘わらず「¥ 500/kg以下でどれが良いか。」という選択の問題、正に”よりどりみどり”といった状況が続いていました。

 この価格水準は、需給を反映した相場とは言え一昔前に比べればまさに”価格破壊”と言える程の安値である事は間違いないでしょう。この安値のおかげで、トラウト、チリギン、アラスカ紅などの輸入鮭鱒は水産物全般が販売不振の中にあって比較的良く売れ、利益も伴う貴重な存在となってきました。

しかしここへ来て、最近の円安の影響や、当初大幅増産と見込まれていたチリ現地の生産量の見直しなどで、やや様子が変わってきました。

以下は当社の瀬戸口部長代理のレポートです。

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輸入鮭鱒の市況と展望

冷凍アラスカ紅鮭…大相場 4/6…620〜650/kg

冷凍チリギン…大相場 4/6…450〜480/kg6/9…480〜500/kg

冷凍トラウト…大相場 1.8/2.5…450/kg2.5/3.5…450〜470/kg3.5/up …500〜520/kg

以上 瀬戸口

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 例年、年明けのこの時期は昔は秋鮭など歳暮の残り物など相対的に易い鮭鱒を物色して順次消化していくといった展開が多く、近年はこれにこの時期にどっと搬入されるチリギンが加わって、これがすっかりこの時期のメイン商材となっています。

また養殖トラウトなどは切り身商材としてすっかり定着しどの小売店でも利益商材として欠かせないものになっているのは周知のことです。首都圏の某有名専門店ではこのトラウトを「キングサーモン」と称して¥ 100/1切れで販売し爆発的に売れて、今でもその勢いは続いているようです。(キングサーモンという名前で売るのはどうかと思いますが。)

今、相場修正を気にして反応しているのは「この利益商材を失いたくない。少し高くなったとは言え、今の価格水準で手当てしておけばまだまだ稼げる。」と判断してのことでしょう。

現在、インポーターと産地パッカーとの綱引きが続いており、若干の価格修正は避けられないとは思います。しかし鮭鱒全体を見れば消費が特に進んでいるわけでもなく、また生産見通しも当初予想からは減産となったもののチリ銀だけで 75,000t、ドレス換算63,000tという対日供給量は、絶対量としてはやはり膨大なものであることには変わりないと言えます。

一方、アラスカ紅はクック物など良品は既に600円台半ばまで底上げされていますが、これも天然物の価値観からというより、この時期既に在庫も払底し、所詮オフシーズンの脇役だからこそという事でしょうか。

鮭鱒全体を見渡せば人気のあるトラウトはともかく、チリギン、紅、マスなど商材はまだまだたくさんあります。

商社、インポーターなど輸入段階の関係者だけでフィーバーして、現在ほとんど唯一とも言える利益商材をなくすような事態にならぬよう、願いたいものです。

LINK:冷凍鮭鱒価格表

(北田喜之助)


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