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               築地市場や魚と流通に関する話題

セリ場の時間(1)-築地市場に鮮魚セリ場が復活!。

平成12年7月11日

 今月(平成12年7月)は水産物流通に関して、新たに2つの制度がスタートする大きな変化の月となりました。
 ひとつは新市場法にもとずく新しい業務規定に沿った形でのセリ場の運営がスタートした事、そしてもうひとつは改正JAS法により水産物の原産地表示などが義務付けられるようになった事です。
 
 まず始めは今日(7月11日)、築地市場で鮮魚のセリが復活したニュースから。
セリ取引スタート初日。鮮魚(惣菜魚)のセリ場は4時40分から この大量の魚を毎日「セル」のは大変な作業だ

今日から鮮魚セリ場が復活!。
 今日築地市場で鮮魚のセリ取引が復活しました。
 築地市場の場合、卸売会社の販売方法は、量販店対策などの必要性からセリ場でのセリ取引は年々減少し、ほとんどが先取りのできる相対取引で仲卸や買参などに販売されるのが実情でした。
 それが今回、市場法改正による新業務規定で、築地の場合、あじなどの惣菜魚の鮮魚について上場数のうち一定の割合をセリ方式で販売する事になり、今日がそのスタートとなりました。
 このセリ場の復活には、荷受と量販店などとの直取引の増加から年々扱い比率の減少している「仲卸」の復権の思惑があり、新しい業務規定を決める際には、今までどおり先取りによる相対取引を自由に続けたい卸売会社との駆け引きがあり、更に同じ仲卸の間でも量販店主体でセリ時間をなるべく早くしたい業者とそうでない業者の違いなどもあり、結果として上場数量のうち一定の割合を4時40分からのセリにかけるという取り決めに落ち着いたのです。(2号物品の場合)
 これについてはマスコミなどでも取り上げられましたが、日本経済新聞の記事などは、「規制緩和の時代の流れに逆行する事を仲卸が強要している」といった論調で、どうもあまり好意的に受け取ってもらえていないようです。
 しかし仲卸の立場から言えば、今回のセリの復活は、魚の価格形成に仲卸が再び関与できるという意味で、仲卸復権への第一歩と言えるでしょう。
 しかし反面、セリ開始時刻を4時40分という中途半端な時間に決めたことは、妥協の結果とは言え問題を含んでいると思います。(これについては次回に続けます。)
 せっかく再開したセリ取引です、築地市場全体の活性化のためにも中断する事なく続けてもらう事を願います。

ひさしぶりのセリ復活で荷受のセリ人もやや緊張気味。
マスコミの取材も盛ん。今日のニュースではどう解説されるのか?。


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(北田喜之助)


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