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               築地市場や水産物流通に関する話題、魚や旨い物に関する話題など

ミレニアムの年末年始商戦。
平成12年1月6日

あけまして、おめでとうございます。

 ミレニアムの年末年始、いかがお過ごしでしょうか。早速ですが、昨年末の年末商戦と年始の商況のレポートです。

恒例の初市のセリ場

北洋物や塩干のセリ場はテレビなどで報道されるマグロのセリ場に比べ、派手さにはイマイチ欠けますが、「初荷」ののぼりは例年通りです。
 この「のぼり」は荷と一緒に仲卸に配達され、最後は鮮魚店やスーパーの販促グッズになって正月気分を盛り上げます。
 
 今年は末端の年末年始の販売が好調だったせいで、初市から卸の販売も好調でした。

 結論から言えば、昨年末の商戦は「お歳暮ギフトは苦戦、おせちは好調」という結果になりました。
 まず「おせち」商戦ですが、マスコミなどでも報道されていましたが、百貨店の高級おせち料理の予約販売が好調だったことに象徴されるように例年になく絶好調だったようです。これは今年の場合、いわゆるY2K問題の対策で正月休みに海外旅行などに出かけられなかった人が多かった事や、年末の曜日の配列の関係で休みが取れにくかった事が原因と言われています。
 反対に「お歳暮ギフト」に関しては、相変わらず低調なままで、特に法人の需要は冷え込んだままで、法人を主な販売先にしている百貨店は今年も苦しい販売となったようです。一方、個人のギフトは比較的底堅くて郵便局のゆうぱっくなど元々個人向け主体のギフトでは前年より増加したところもありました。(当社の「東京特選品カタログ」での販売もおかげさまでかなり伸びました)
 商材別では、数の子などの魚卵類は比較的好調。新巻鮭は長期低落傾向は変わらず、但し切り身パックなどの比重が増し一本モノが嫌われる傾向が続きました。(これは我々業者にとっては手間がかかって大変な事なのです)

しり上がりのおせち販売
 昨年末の鮮魚系量販店の店頭は、どこも押すな押すなの大盛況となりました。この混雑は大晦日に近付く程顕著になり、年末のドン際に買い出しが集中する傾向が目立ちました。今年の年末は比較的暖かく、そういう年は買出しもぎりぎりまで待つ人が多いという事もあるようです。昨年末は結果的に、鮮魚系販売店では二桁アップの実績の業者も多かったのではないかと思います。
 また百貨店の食品全体でも好調で、当社の高見屋が出店している日本橋のM百貨店では7年ぶりに食品フロア全体の販売額が増加(104%)したと言って喜んでいました。特に新宿地区ではI百貨店の一人勝ちで、前年比140%という驚異的な伸びとなったのは新聞でも報道されたとおりです。このI百貨店系の高級スーパーは北田本店のお得意先なのですが、こちらも年末年始は好調だったそうで、バイヤーも余裕の表情でした。
 鮮魚系カテゴリーキラーや百貨店、高級スーパーが絶好調の一方で、DグループやSグループなど、低価格路線のセルフスーパーでは販売不振が続き、明暗がはっきり分かれたのも今年の特徴となりました。

築地市場の正月休みは長すぎるゾ!
 築地市場の年末年始は、例年、年末が30日まで、年始の初市は5日からとなっています。
 しかし一方量販店の休業日は少なくなり、元旦から営業しているお得意先も多くなりました。また鮮魚系のカテゴリーキラーなどは市場が休市にも関わらず独自の仕入れ体制を作り、正月から鮮度バリバリの魚を並べて営業しているのが現実です。
 築地の休市が長いのは、産地の漁師の休みに合わせる為とか、店員の帰省の都合があったのでしょうが、今となっては時代からズレている気がします。特に今年は、年末年始に人出が集中したためチャンスロスの弊害が非常に目に付きました。
 卸売市場も休市日に関わらず営業すれば良さそうに思うかもしれませんが、現状の市場では休市日に市場内で荷捌きなどしていると守衛には怒られるし、何か犯罪者扱いのような感じになってしまいます。築地市場の人達も、そろそろ時代の変化を自覚して意識改革する時期ではないでしょうか。こんな事を続けていると「市場離れ」がますます加速すると思うのですが。

(北田喜之助)


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