築地市場や水産物流通に関する話題、さかなを中心に「おいしいもの」に関する話題など。気の向くままに集めてみます。


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カナダ産地リポート(その2)
平成11年8月14日

 カナダ紅鮭漁、クローズ続く
  二日間、バンクーバー島の東に位置する キャンベルリバーのWalcan Seafood 社へ行っていて、再びバンクーバーへ帰って来ました。
  まず、紅鮭漁のクローズの件ですが結論から言えば、現在もクローズが続き漁獲の再開のめどは全くたたない状態が続いています。
 前回お伝えした漁獲再開の可否を決めるミーティングは、資源評価をするためのテストラン(試験操業)の漁獲があまりにも少なく、結局延期になったとの事でした。
 ちょうど私が見に言ったWalcan社は、この試験操業で獲れた魚を買い取る契約(権利)をしている会社で、13日には3000本程度の紅鮭が搬入されていて、工場もその分の操業でいくらか活気がありましたが、ここ以外の海域では殆ど漁獲がなかったようです。
 しかし、現地のスタッフの話では資源量自体はそこそこあるのではないかと言い、またサウスイースタン(アラスカ州)の漁獲が比較的良いという情報も伝わっており、もしこれらの海域に魚がいるとするとカナダも魚が増える事があるかもしれないとの事でした

漁民の抗議行動を伝える
バンクーバーの地方紙

 ところで、最大の稼ぎ時にもかかわらず漁に出れないという事はカナダの漁民には大変困った事と言えます。 
 写真のバンクーバーの新聞の報道では、漁に出れない漁民が政府に対して抗議行動を起こし損失の補償を訴える事を計画しているとの事でした。
 またこのクローズによる経済的損失は6000万ドルに達し、漁民ばかりでなく漁業に関係するビジネスで生活する人達全て、更には地域全体の経済にもダメージになるという事です。
 
 それにしてもカナダでは、如何に資源保護のためとは言え、漁獲規制を厳しく行なう態度には感心させられます。
 漁民もルールは良く守っており、これはスポーツフィッシングの釣り人についても同様で釣った紅鮭は必ずリリースしているそうです。  また密漁も中国系の住民がこっそり行う程度で殆どない状態です。
 もし日本で同様の厳しい漁獲規制をすれば、密漁が横行したり漁民の”暴動”が起きるのではないかという話がでる程の徹底ぶりです。
 これからの「獲る漁業」は日本も含め、資源保護や環境問題のため、ますます規制が厳しくなることを覚悟しなければならないのでしう。

(北田喜之助)


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